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| ステージ別乳がんの治療方法 |

I期~IIIa期

I期: しこりの大きさが2cm(1円玉の大きさ)以下で、わきの下のリンパ節には転移していない、つまり乳房の外に広がっていないと思われる段階です。

IIa期: しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節への転移がある場合、またはしこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節への転移がない場合。

IIb期: しこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節への転移がある場合。

IIIa期: しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節に転移があり、しかもリンパ節がお互いがっちりと癒着していたり周辺の組織に固定している状態、またはわきの下のリンパ節転移がなく胸骨の内側のリンパ節(内胸リンパ節)が腫れている場合。
あるいはしこりの大きさが5cm以上でわきの下あるいは胸骨の内側のリンパ節への転移がある場合。
局所進行乳がんと呼ばれる。

このステージでの治療法

手術が可能な乳がんです。 しこりの大きさによって術式(部分切除術、または両胸筋温存乳房切除術)が選択されます。
手術の後、手術で切除した標本を顕微鏡で検索します(病理組織学的検査)。 病理組織学的検査によって、がんの大きさ、わきの下のリンパ節転移の数、組織学的異型度(細胞分裂の数やがん細胞の形態によって決められる悪性度の指標。 「組織学的グレード」とも呼ばれます)、ホルモン受容体の有無などを調べ再発の危険性を評価します。
そして再発の危険性が高いと判断された場合、その再発の危険性の大きさ、年齢や月経の状況、ホルモン受容体の有無に応じて、術後に再発を予防する目的の薬物療法(術後薬物療法)を行います。
またがんの広がりや選択した術式に応じて術後に放射線療法が勧められる場合もあります(術後放射線療法)。
IIIa期の場合、またはII期でもしこりが大きい場合には先に抗がん剤治療を行い、手術をその後に行うことがあります。
これを「術前化学療法」といいます。術前化学療法には、乳房のしこりの縮み方によって抗がん剤の治療効果がわかる、またうまく小さくなれば乳房の形を残す手術(乳房温存手術)が行える可能性が出てくる、という利点があります。
手術と抗がん剤治療のどちらを先に行っても、その順番は再発のしやすさに影響を与えないということがわかっています。